マルチに悩まされる父

本当は書きたくないブログ

嫌いになるまで

そもそもなんでそんなにマルチ商法MLMと呼ばれるものが嫌いなのか。

それは育った環境でもあり、実体験でもあり…

とりあえず経緯から書こうと思います。

 

私の家庭は4人兄弟で、私は3男の末っ子です。両親は共働きで、特に父は朝のまだ暗い時間から、夜遅くまで働き詰めの仕事人間でした。なので幼い頃は父と顔を合わせられるのも多くはありませんでした。母も朝私達兄弟を送り出した後、仕事に出て、保育園の迎えはいつも最後の方という時間まで働いていました。

大人になって家庭を持った今、両親が私達兄弟を育てるのにどれだけ苦労したのか…頭があがりません…

 

そんな家庭で育った私は、両親との時間が無かったが、不思議と寂しい思いはありませんでした。(兄弟が多かったのもある)一生懸命に働く両親を幼いながら誇らしく思ってたのを覚えています。

そんな努力の人を見てたのに加え、両親からは『楽して稼げる商売なんてない』『上手い話なんてない』と教えられてきました。

まぁ特に母は少し偏見思考が強く、一直線の人です。私は母の偏見思考が好きじゃありませんでした。(私の性格は母親似。笑)

 

そんな環境で育ち、偏見を持った私は学生の間に2回ほど楽に稼げる仕事があると誘われたが内容を聞く前に突っぱねて話を切りました。当時完全悪だと思い込んでましたからね。

 

しかし、就職して4年目、私自身が偏見思考を持っている事に気づき、このままでは良くないと思っていた時に小学校時代からよく遊ぶ仲の良い友人(この友人が少し前からマルチをやっている噂は聞いていた。)から、とりあえず話だけでも聞いてよと言われ、その当時もっと柔軟に広い視野を持とうと思っていた事も加えて、話を聞くことにしました。

 

友人と2人で話すのかと思いきや、会うなり会ってほしい人がいると、その人自宅に連れて行かれました。

そこでは延々とマルチについての仕組みと理念?を話され、『今の生活に満足してる?』『楽して稼げる方が良くない?』『ぶっちゃけみんな時間の使い方損してるよ。この仕事なら時間を有効に使えて、稼げるよ!』『いい仲間ができるよ!』などと言ってきました。

まぁ今ならどこでもやってる勧誘文句なんだなぁ〜と思うけど。

その時から私の中でこの商売に違和感がありました。

私は頭が良くない方なので、その当時うまく理解してませんでしたが、この延々と続く勧誘と説得に嫌気がさしていました。

 

私が中々首を縦に振らないため、向こうも痺れを切らしたようで、『俺は君のことを気に入っている。』『俺はぜひ君と仕事がしたい!』『君となら必ず成功できる!』←今思えば完全にアウトな勧誘方法。

と感情に訴えるような事を言ってきました。

そして『今度君に見てもらいたいものがあるから是非来て欲しい!それを見てから決めて欲しい。』と懇願されました。

仕事終わりで、疲れていたので、これ以上長引かせるのも面倒なのでとりあえず、考えておきますと返事をしてその日は終わりました。

 

後日仲の良い友人だったので、断りきれずそのセミナー?に参加する事になるのですが、それはまた次に書きます。